
スタッフのやる気に対して経営者、管理者は悩むものです。
自分にはそつなく出来る事が相手に出来ない。何度教育しても経営者の望む成果に繋がらない。
社運かけたプロジェクトが計画通りに進まない。意識レベルがなく向上心が見られない。社員が会社を愛しているのか?
また希望を感じているのかなど様々なことに悩みます。
そもそも人間には2種類の欲求があると言われ、苦痛を避けようとする動物的な欲求と、心理的に成長しようとする人間的欲求という別々の欲求があります。
「ハーズバーグの動機づけ・衛生理論」はこの考え方を元にしていると言われます。
苦痛を避けようとする動物的な欲求をいかに満たしても、人間は不満足感が緩和するだけで自身の求めた満足感を増加させることはありません。
その逆に、たとえ心理的に成長しようとする人間的欲求を十分に充たすことができなくても、不満足感が増幅するわけではないと考えられています。
そこで考えるとスタッフの不満感は何か、また満足度は何かを明確に捉えた「動機づけ要因」に意図的にアプローチする事が大切です。
下の図はご存知の方もいると思いますが、不満感を抱いた原因と、満足感を感じた要因をまとめたものです。
〜不満感として〜
会社の方針と管理
監督
労働条件
給与
同僚との関係性
個人生活
〜満足、達成感として〜
目標や計画への達成感
承認
仕事そのもの
責任
昇進
成長
上記で分かるように、不満感は環境、条件に関わるものが衛生的要因が多く、仮にその状況を解決しても満足度が飛躍的に向上する訳ではなく、日常と共にすぐ戻ってしまいます。
逆に満足度、達成感は自身の成長や自発的要素が強く、自身動機づけが明確になります。また持続性も強いのも分かります。
スタッフ、幹部が期待通り活躍してもらう動機づけとして取り入れてみるのは如何でしょうか??